「さむっ…」
肌を刺すような寒さ。空調されていて快適に保たれているはずの部屋なのに。眠たい眼をこすり薄目を開けれ見れば。窓を開けてまだ薄暗い空を見上げている男が一人。
「寒くないの?」
ピン、と気が張り詰めた背中に言葉を投げかける。
「寒くは、ない。」
起してしまったか、と男は振り返り真っ直ぐな視線をよこす。全てを飲み込むような漆黒の瞳で。
「まだ日が昇るには早いわよ…」
そう言ってシーツで体を包むと男に近づく。そっと男の体に触れるとシーツごと抱きしめられた。
「…なんだ、本当に寒くなかったのね。」
「だから、そう言っただろう…」
そう言いと抱きしめた女と唇を重ねる。
「…んんっ!ちょ、ちょっと!もう朝よ!」
「フン、まだ夜明け前だ…」
日が昇るにはまだ時間がある、と言ったのはお前だ、とつぶやくと二人はベットの海に沈んでいった。
110920
書き直すかも知れません、ハイ。
夜明け前の空を見上げるベジ。その胸中は…?
自分では埋められない穴があってそれを埋められるのはブルマな訳で。
そんな感じです。
戻る
|